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Minute Maid Times

My Prospect Rank 11~20

おはようございます。それでは11~20位のランキングをご覧ください。
11~20位のランキング、今まで作ってて一番面白かったですね。
1試合平均約7得点を誇るLancasterのお気に入りの選手がいましたし新星の有望株もいましたし。


20.Nolan Fontana(SS,A+,6/6/91)

フォアボールのアメリカ神。12年ドラフト2巡目指名選手。
昨年A-で1打数1安打5四球という衝撃的なプロデビューを飾るとその後も世界記録を打ち立てそうな勢いで四球を獲り続け37安打に対して四球65。
AVG.225(151-34)に対してOBP.464! 今季はA+で.273/.426/.415で四球率は昨年同様20%超とシングルヒッターとは思えないほど四球を稼いでいます。
打席では際どい球を見逃せるだけでなくバントの構えで相手バッテリーを揺さぶったりストライクを取りに来た球威に欠ける球を強振したりとクレバーな面が光ります。
守備面では送球・フィールディング共に堅実と評価されていますが今季の守備率は.957と少し悪いです。
これを改善しないとCarlos Correaから将来SSのポジションは奪えないでしょう(Correaが3Bコンバートするなら話は別ですが)。
スピードのツールも良いので将来は2番打者に成長してくれることが理想です。

19.Jonathan Villar(SS,MLB,5/2/91)

Roy Oswaltとのトレードで獲得した身体能力の高いショートストップ。
三振が多く粗いタイプの打者で私の中で評価が高くなかったのですが今季はAAAで.277/.341/.442と数字を残しMLB昇格。
するとデビュー第2戦、相手のフィールディングのミスを突いた好走塁でサヨナラのホームを踏む大殊勲。
売りはスピードと強肩。今季AAAで(339AB)三塁打8、SB31(CS7)と上々。
肩はSSとして素晴らしく難しい体制から強い送球ができるのですが問題はフィールディング。
今季AAAでの守備室が.956と不安定。しかし一昨年.931、昨年が.938と進歩が見られることが好材料。
将来は…いいSSの有望株がマイナーに複数存在するのでスピードで猛アピールするしかありません。

18.Rio Ruiz(3B,A,5/22/94)

2012年ドラフト4巡目指名選手。
ポジション・打撃・守備力からEric Chavezの巧打者版と言われています。
打撃はコンパクトなスイングで高打率が期待でき長打も打てる、と評価されています。
今季の成績はクラスAで.251/.335/.399とまだ発展途上ですが7月は.279/.347/.477、最近10試合で.333/.368/.667と順応しつつあります。
最大の懸念材料は高校生選手に対するアストロズの育成能力。ドラフトで指名した高卒選手で通算WAR10を超える選手は過去20年で0。
MLBに昇格すれど小さくまとまった選手に成長してしまうおそれがあり期待も大きいですが不安も大きいです。
将来3Bのレギュラーを獲れるかどうかはCarlos Correaがコンバートするか否かが大きく関わっているかも?

17.Joe Sclafani(SS/2B,A+,4/22/90)

2012年ドラフト14巡目指名のスイッチヒッター。
アプローチが素晴らしい内野手で今季A+で(AB242).326/.432/.492、BB44、K45の好成績をマーク。
打撃には安定感があり今季A+で65試合中ノーヒットの試合は15、出塁なしの試合はわずか3!(うち1試合は代打での1打席のみ)
現状打撃面では全く言うことがないほど内容が良いです。これに加え長打力が付けば鬼に金棒。
スピードのツールも良く今季A+で三塁打2本に加えSB12、成功率80%とアストロズの選手にしては高率です。
不安要素は守備。今季SSでの守備率は.929。レギュラーで守らせるのはギャンブルに近いです。
しかし2Bでは守備率.986。本人は「2Bなんて今まで経験したことなかったから苦労したよ」と語っていますがとてもそうには見えない数字。
将来は2Bのレギュラー獲得に期待をしています。Delino DeShieldsをOFにコンバートさせてでも彼に2Bを守って頂きたいですね。

16.MP Cokinos(1B/C/LF,A+,6/18/90)

2012年ドラフト31巡目で指名されたLuhnowマジックの象徴的存在。
最大の武器は打撃力。去年A-で.320/.370/.440と好成績を残すと今季は長打力が向上。
.317/.405/.508と最近まで絶不調(OPS.500を割ってました)だったにも関わらずこの好成績をマークしています。
アプローチが素晴らしく今季ここまでBB%が10.3%、K%が7.4%。
長打力がありますが強引に引っ張らず広角に打球を飛ばせる技術を持っていることが打者としての強みです。
ツールとして弱いのはスピードとアーム。特にアームは捕手としては致命的に弱く通算の盗塁阻止率はわずか4.9%(2-41)。これでは捕手として出場することは難しいです。
しかし捕球面は素晴らしく今季14試合でパスボール0(通算33試合でもわずか1!)。
1Bで37試合出場して守備率.997と非常に安定しています。
将来は1B、DHの出場が主で時々Cを務めるというVictor Martinezのような起用法になるでしょう。
地元ヒューストン出身。打者版フランチャイズプレイヤー候補筆頭です。

15.Vincent Velasquez(RHP,A,6/7/92)

10年ドラフト2巡目指名選手。
11年にトミー・ジョン手術を経験して球威が上がったのか去年、現在K/9は10を超えています。
速球のアベレージは91-93マイルと高く、最速で96マイルを計測し威力十分。
変化球で一番の武器はチェンジアップ。腕の振りが速球のそれと見分けにくいことが特長。
カーブも投げますがこちらは平均レベルのキレ。
最近10試合の成績がIP48.0,ERA2.06,HR2,K55,BB11、最多自責点も3(5IP)と安定感あり。
将来は先発2~3番手を任せたい投手です。

14.Kyle Smith(RHP,A+,9/10/92)

今季OPSがおよそ7割しかないJ.Maxwellとの犯罪的なトレードでロイヤルズから獲得した2011年ドラフト4巡目指名投手。
180cm77kgと投手にしては小柄です。
今季A+でIP104.1,ERA2.85,K96,BB29。まだ20歳なのにA+でこれだけの好成績、期待せずにはいられません。
投球動作はコンパクトで速球の威力と制球力の高さを兼ね備えており93-94マイルの速球を巧みに動かし打者を料理します。
カーブはプラスピッチ、チェンジアップは平均レベル。
将来は先発3~4番手と予想されていますが2番手レベルまで評価が上がってもおかしくない投手だと思います。

13.Josh Hader(LHP,A,4/7/94)

「Bud NorrisのHOU時代最高の仕事トレード」で獲得した待望の左腕プロスペクト。
今季AでIP85,ERA2.65,K79,BB42。
速球の平均は89-94mphですが現在192cm73kgと体が出来上がっていないため球速向上の余地があります。
投球動作からあのクリス・セールと比較されています。
主要変化球はカーブとチェンジアップですがまだメジャー平均以下。コマンドを向上させる必要があります。
将来は先発3番手との予想がありますが本家セールの活躍を見ているとそれ以上の役割を望みたいです。

12.Michael Feliz(RHP,A-,9/28/93)

ドミニカ出身のパワーピッチャー。
2010年、彼が16歳の時に海外FAで契約。
大柄な体格から繰り出される最速97マイルの豪速球は威力十分。奪三振力もありHRも打たれません。
主要変化球はカーブ、チェンジアップ。
過去2年BB/9が3を超えていましたが今季はここまで1.52と劇的に改善しERA1.31、FIP2.04と手が付けられない投手に成長しています。
最大の懸念材料は過去にステロイド使用の前科があること。もう一度使ったらMLBでは試合に出してもらえなくなるでしょう。
(しかしステロイド使用が発覚したおかげでアストロズより先に手を付けていたアスレチックスが彼の獲得を見送ったらしいのでその点は何とも言えないですが…)
将来は2~3番手候補。順調に育てばエースも張れる逸材だと評価します。

11.Jake Buchanan(RHP,AAA,9/24/89)

2010年ドラフト8巡目で指名された精密機械。
4月下旬から5月の下旬にかけて30イニング以上自責点0という驚異的な記録を打ち立てました。
最大の武器は制球力。今季24試合登板して2四球以上記録した試合はわずか1(4BB)、無四球の試合が11試合と並外れています。
速球の最速は91、2マイル程度ですが制球力、カーブ、チェンジアップ等の変化球がそれをカバーしています。
ボールが先行しても粘り強く四球を与えない投球ができ、右打者へのツーシームが効果的にゴロの山を築きます。
投球スタイルからDoug Fisterと比較する人もいます( わ た し で す )
将来の役割は先発2~4番手辺りでしょうか。


お次は遂にTOP10の発表ですが、聞き慣れた選手ばかり並ぶので確認する必要はないかもしれないです。
興味がありましたら是非ご覧ください。
  1. 2013/08/04(日) 10:57:36|
  2. Astros
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My Prospect Rank 21~30

こんばんは。それでは続きを発表します。かなり主観入った寸評がありますのでそこはスルーしていただけたら幸いです。

30.Chris Epps(LF,A+,12/10/88)

2011年ドラフト45巡目で指名されたアスリート型の中距離打者。
現在.305/.392/.556と打率・長打・選球眼共に素晴らしくLancasterの強力打線を支えています(何故か8・9番での出場が多いですが)
ここまで5三塁打と足の速さも長所ですがSB8CS8と盗塁は不得意。
弱点は守備力。今季守備率が.946と外野手にしては悪くMLBに昇格した場合はDH時々LFと起用されるでしょう。
今年で25歳になるのでそろそろAAに昇格させてほしい選手の一人なんですが…

29.Jacob Nottingham(C,GCL,4/3/95)

今季ドラフト6巡目で指名された身体能力の高い捕手。
当初、「遅くても3巡目で指名されるだろう」と予想されていました(BAのドラフトランキング114位)。
しかし11-12のJunior時代に膝の故障によりシーズンの大半を棒に振って評価が下落したためアストロズが6巡目で指名することができました。
高校時代の通算成績は.453/.538/.786、12HR、16 2B、6 3B、BB/K:42/29、SB35(AT35)。
2013年はAVG.543,7HR,16SBと活躍しHSGametime Player of the Yearに輝きました。
長打力・選球眼・アーム・スピードのツールが良く、タイプ的にRussell Martinにかなり近いです。
その身体能力を生かすために外野手(RF,LF)へのコンバートも囁かれているらしいですが3Bにコンバートさせても面白いのではないでしょうか。
今ドラフト全選手の中で一番伸び代が大きい選手だと思っているので育成を間違えないでほしいです。

28.Bobby Doran(RHP,AA,3/21/89)

10年ドラフト4位指名の投手。
201cm107kgという大柄な体格から繰り出される最速96マイルの速球とカーブが武器。
しかしAAで94IPを投げK69,BB23と制球力の良さが目立ちます。
彼は一見パワーピッチャーに見えますが速球を過信することなく変化球を効果的に使い制球重視で投球できる投手なのです。
AAAの壁を超えることができたならMLBでもERA3点台後半辺りマークする先発4、5番手投手になれると予想します。

27.Asher Wojciechowski(RHP,AAA,12/21/88)

JA Happ,B,Lyon,D.Carpenterという不良債権でブルージェイズから獲得した棚ボタ有望株。
今季AAとAAA合わせてIP124,K100,BB40,ERA2.67。
最速96マイルの速球とキレの良いカーブ、平均レベルのチェンジアップを持っていますがコマンドがいまいちで奪三振率はそれほど高くありません。
今季のGO/AOが0.62とフライボール投手の傾向が強くなってきていることが不安要素です。
ミニッツメイドパークの両翼は狭いですけど大丈夫なのでしょうか…?
将来は先発4、5番手が妥当でしょう。

26.Danry Vasquez(LF,A,1/8/94)

先日J.Verasとのトレードで獲得したベネズエラ出身の19歳。
最大の武器は打撃の上手さ。plus-plus(70)評価するスカウトがいるレベル。
現在.285/.335/.399と高打率ですが長打・出塁率が物足りないです。
しかしまだ体が出来上がっていないためこれからパワーが付くと将来AVG.300~.320、HR15~20で二塁打を量産するMichael Youngのような選手になる可能性を秘めています。
一方、守備は良くないです。今季の守備率が.935で特にフライボールの処理に苦闘中。
補殺は今季9記録していますがアームの評判もさほど良くなくLFが定位置になりそうです。スピードは平均レベル。
打撃or長打力が伸びれば将来LFのレギュラーを獲得できそうですがどっちも付かなかった場合は第4の外野手or代打の切り札として頑張ってもらいましょう。

25.Max Stassi(C,AA,3/15/91)

J.LowrieとのトレードでC.Carter,B.Peacockと共に加入した守備型捕手。当時はその2人のおまけとしか思っていなかったのですが…。
打撃では長打力が売りでしたが6月中旬までOPS7割ちょっとと良いところがありませんでした。
しかし! 6/26に5打数4安打2HR8打点から彼は人間が変わりました。
7/15~21に5試合連続HR、7/24~31の8試合で5HRと打ちに打ちまくり7月は.333/.404/.782!
この好調、引退するまで維持してほしいです(無理)
守備面は元々評価が高く今季の盗塁阻止率33%、39試合で守備率は.986でパスボールはわずか2。MLBでも無難にこなせるレベルです。
現在の打撃成績は.283/.348/.562。このレベルを維持できればオールスター捕手Jason Castroからレギュラーを奪えるかもしれません。
打てなくてもバックアップキャッチャーとして十分な素質を持っているのでMLBには定着できると予想します。

24.L.J. Hoes(OF,MLB,3/5/90)

「Bud Norrisのアストロズ時代最高の仕事」とも言われた(私が言った)先月末のトレードで加入した外野手。
今季AAAでAVG.304(365-111)、OPB.406と出塁能力の高さが最大の売りです。しかし長打力のツールは平均以下。
守備範囲が広く外野はどのポジションも守れます。エラーが多かった2Bからのコンバートが功を奏した模様です。
しかし肩がCF向きではないため将来はLFかRFへの定着が予想されています。
スピードはありませんが走塁能力には光るものがあるとのこと。
将来は第4の外野手というポジションに落ちつきそうですがこの出塁能力・守備力で第4、十分だと思います。

23.Preston Tucker(RF/LF,AA,7/6/90)

左のパワーヒッターとして期待が大きい12年ドラフト7巡目指名の外野手。
最高のツールは長打力。今季A+で298ABで15HR、.326/.384/.544と猛威を奮いAAに昇格。
AAでは現在.246/.327/.448といまひとつですが直近10試合に限ると40ABで3HR、.300/.364/.575と順応しつつあります。
狙い球が来たらフルスイングするタイプでバッティングの粗そうな印象を持ちそうですが際どい球を見逃せる選球能力があります。
また追い込まれるとコンパクトなバッティングを見せるなどクレバーな面が光ります。
一方、打撃面以外は悲惨。スピードは平均以下で守備は「住所不定」と呼ばれる程ポジションを与えかねるレベルです。あのJuck Custと比較される程に。
現在はRF、LFが主ですがMLBに昇格した場合DHでの出場が多くなるでしょう。
際どい球の見逃し方がデレク・ジーターに少し似ていて面白いですよ。

22.Andrew Thurman(RHP,A-,12/10/91)

投手のプロスペクトが飽和状態でかつアストロズが今季1巡目でMark Appelを指名したにも関わらず2巡目で指名された右投手。
速球の最速は95マイルで綺麗な回転。コマンドも良好。
変化球で一番の武器はチェンジアップ。速球と腕の振りがほとんど変わらずコマンドも良くMLBでプラスピッチに成長する可能性が高いです。
その他にカーブ、スライダーを投げます。これらのキレは平均レベル。
投球動作もスムーズで大崩れしなさそうなタイプ…と書こうとしましたが昨日2回7失点と見事に炎上してしまいました。
現在A-でIP27.1,ERA4.94ですがK32,BB7と持ち前の制球力の良さを見せています。
将来順調に伸びれば先発2~3番手が務まりそうです。

21.Nick Tropeano(RHP,AA,8/27/90)

2011年ドラフト5巡目指名選手。
今季は103.2IP,ERA4.34といまいちな数字。
しかしKは100、BBは29と思ったほど内容は悪くありません。
速球には威力があり最速で95マイルを計測しますが彼最高のツールはチェンジアップ。
キレ・制球共に質が高いので好調時は打者を面白いように料理することができます。
将来はローテ3~5番手、スターターで芽が出なければクローザーを任せてみても面白いと思います。


次は今日明日で発表したいと思います。See you next time!
  1. 2013/08/04(日) 01:18:57|
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My Prospect Rank 31~40

昨日の続きです。ちなみにですが「支援」して下さったAstros1966さん、Astros1967さん、Astros1968さん、こちらは私の自演ではないですよ。

40.Tyler Heineman:(C,A+,6/19/91)

12年ドラフト8巡目指名選手の両打ち捕手。現在.276/.352/.451。
打撃面では長打力のツールは平均的ですが328PAで24BB,32Kとアプローチの良さが光ります。
一番の売りは強肩。通算の盗塁阻止率が39%(54-84)。
彼のことをコンタクト能力の高いChris Snyderと呼ぶスカウトもいるようです。
バントも上手く多芸な捕手なので打撃が順調に伸びればMLBにずっと残り続けることができるでしょう。

39.Anthony Kemp:(2B,A-,10/31/91)

13年ドラフト5位指名のルーキー。
171cm75kgと今季アストロズにドラフト指名された40人の中で最も体格が小さい選手です。
しかしここまで.284/.357/.358と長打力に欠けますがコンタクト力の高さを見せています。
スピードを生かした守備範囲の広さも長所でなおかつ今季186守備機会でエラーわずか2。
体格や守備位置からJose Altuveと比較されがちですが選球眼・守備力はKempの方が優っているでしょう。
課題はスピードが盗塁技術に生かされていない点。今季15SBに対してCSが9。せめて成功率7割まで改善してほしいところです。

38.Troy Scribner:(RHP,R,7/2/91)

13年度の掘り出し物枠。アスレチックスに所属するEvan Scribnerの弟。
Sacred Heart University史上2位の261奪三振、344投球回、26勝という数字がルーノーGMの御眼鏡にかかり6月にドラフト外で入団。
するとGCLリーグでIP28.2, ERA1.21,K42,BB3という驚異的な投球を披露。
速球に威力はさほど感じられないですが(最速90マイル前半くらいでしょうか)縦に大きく割れるカーブと制球力がそれをカバーしています。
将来は先発4~5番手または中継ぎエースとして期待しています。好きな選手はデレク・ジーター。

37.Brady Rodgers(RHP,A+,9/17/90)

名前だけ見るとNFLの選手と勘違いしそうになる12年ドラフト3巡目指名投手。
速球のアベレージは88~92マイル程度と威力がありません。
しかし制球力はBAでベストコントロールと評価されており今季A+で87.1IPを投げBB/9が1.75、K/9も7.52と悪くなくコマンドも上々。
ですがストライクを先行させるピッチングが災いして今季はA+で87.1IP投げて被安打が108、ERAが5.46と散々な成績。
BABIPが.357と不運な面もありますがスライダー以外の変化球(カーブ、チェンジアップ)の精度を上げる必要があります。
将来は先発3~5番手に成長してくれたらよいのですが。なお今季AA、AAAで何故か好投しています。何故でしょう…?

36.Aaron West(RHP,A+,6/1/90)

12年17巡目指名選手。
この巡目で指名された選手にしては投球の質が高く、昨年の成績がA-で61.2IP,ERA2.04,FIP2.50,59K,9BB。
今季もA+で82.2IP,FIP2.76,84K,15BBと内容の良い投球を見せていますが昨年と違うのがERA(5.88)。
彼もBrady Rodgers同様ストライク先行の投球をするので四球が少なく被安打が多くなりやすいタイプの投手です。
彼の場合速球のアベレージが90~93マイル(最速で95、6マイル)と威力があります。
ですがカッター、チェンジアップのキレが平均以下でレベルアップするにはこれらの向上が必須となるでしょう。
何か武器になる変化球を編み出すことができたら先発3~4番手クラスの投手になれると思います。

35.Brad Peacock(RHP,MLB・AAA,2/2/88)

今季Jed Lowrieとのトレードで加入した投手。
STで結果を残して開幕メジャーの椅子を掴むも29IPでERA8.07、与四球率5.28と散々な成績でAAAに逆戻り。
降格直後の5月は不調でしたが徐々に調子を上げていき6月は25.1IPでERA1.42,7月は32IPでERA2.25,30K,5BBと調子を取り戻しています。
速球の最速は94マイル程度でチェンジアップが光る投手ですがそれを生かすための制球力を向上させてほしいです。
カーブorスライダーのキレの向上も今後MLBのローテで活躍するには必要でしょう。年齢的にもそろそろ結果がほしいところです。

34.Luis Cruz(LHP,A+,9/10/90)

08年にドラフト9巡目指名を受けたプエルトリコ出身の原石。
今季Kyle Hallockと共にノーヒッターを達成(Cruzは6回から登板)。
今季のK/9が10.23、BB/9が3.32ですがERAは5.38と好不調の波が大きいタイプです。
しかし去年・今季のFIPは3.57、3.54と安定。
主な持ち球は90マイル中盤の速球とチェンジアップであのJohan Santanaを彷彿とさせます。
今季対左打者の成績がIP23.1でERA9.64,K19,11BBと散々。キレのあるスライダーをマスターすると成績はもっと上がるでしょう。
覚醒すれば将来先発2~3番手になれると予想します。

33.Adrian Houser(RHP,A-,2/2/93)

11年ドラフト2巡目指名。
今季A-で31.2IPを投げERA2.56,23K,8BB。
195cmの長身から投げ下ろす速球のアベレージは88-92マイル。
カット回転がかかったり大きく沈んだりと威力十分でゴロアウトが多いです。
カーブも縦に割れるタイプでキレがあります。もっとチェンジアップを投げるべきとの声も。
将来はローテ3~5番手が適当でしょう。

32.Ruben Sosa(2B/OF,AAA,9/23/90)

11年ドラフト23巡目指名の174cm77kgの小柄なスイッチヒッター。
足が最高のツールで今季既にA、AAAで合わせて三塁打4本、盗塁18をマークしています。
打撃では今季AAAで.333/.400/.486と好成績を残していますがBABIPが.411ですので過大な評価はできません。
しかし四球率はシングルヒッターの割に高く投手は打ち取ることに苦労するでしょう。
守備は2Bで守備率.955,LFで.950と不安定。MLBに早く定着できそうですが伸び代は小さそうです。

31.Matt Duffy(3B,A+,2/6/89)

11年ドラフト20位で指名されたコンパクトなフォームから強烈な打球を放つ強力打線Lancasterの主軸。
今季打撃が不調だった月が存在せず4月~7月のOPSが1.020-.902-.843-1.050。
打率・長打・出塁共に優れており打者としては申し分がありません。
不安要素は打撃以外のツールが平凡な点で守備ではエラーが多いです。
また昨年の死球が41個(今季は18個)と常軌を逸しています。
本人は「何故こんなに多いのか分からないよ(笑)」と冗談交じりで答えていたそうですがファンからすると…。
しかし既にA+ですべきことはほぼ終わっていると思います。来年で25歳になるためそろそろAAへの昇格を。
理想の将来像は「遅咲きの主砲」。


ご静観ありがとうございました。
  1. 2013/08/03(土) 01:33:42|
  2. Astros
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My Prospect Rank 41~50

お久しぶりです。
最近私もアストロズファンの端くれとしてメジャーにいる選手だけではなくマイナーの選手も調べてツイートしていたところ、アストロズのマイナーリーグ専門家の方が私のことを取り上げていただいてかなり舞い上がっているのです(またドヤ顔)。アストロズファン日本支部として私も実のある記事を作っていく所存であります。前置きはさておき、マイランキング41~50位を発表します。16時間位前に犯罪的なトレードがあったので順位が若干変わってますYO!

50.Jordan Jankowski(RHP,A,5/17/89)

12年ドラフト34巡目指名の投手で今季ここまでクラスAで87.2IPでERA2.67,K80,BB17と球威より制球で勝負するタイプの投手。最速90マイル前半の速球とスライダーが持ち球。
今季リリーフ登板でのERAが1.44と将来は中継ぎエースとして期待がかかります。

49.Jason Stoffel(RHP,AAA,9/15/88)

2011年にJeff Keppingerとのトレードでジャイアンツから加入したリリーフ向きのパワーピッチャー。最速98マイルの速球とカーブが持ち球。
しかし球威はあれど三振を多く奪うタイプではなく(今季AAAでK/9は7.0)制球の悪さが足を引っ張っています(4.8)。それ故に(?)被打率が低くERAが2.28と好成績ですがMLBに上がってもそれが継続するとは限りません。またフライボール率が年々上がっていることも不安要素です。

48.Telvin Nash(1B,A+,2/20/91)

2009年ドラフト3巡目指名のMark Reynolds二世。通算の三振率40.7%!
ボールをよく見るタイプかつバットにボールを当てることが苦手なタイプのためいろんなバリエーションの三振が見られるので他球団のファンは楽しめるかもしれません(私は楽しくありませんが)。その他のツールは全て平均以下でネタ選手まっしぐらのメジャーライフを送っています。
メジャー昇格率は彼の三振率の2分の1程度でしょうか(失礼)

47.Brandon Meredith(OF,A+,12/19/89)

11年6巡目で指名された打撃が売りの右のスラッガー。現在A+で.283/.399/.533(AB276)と選球眼・長打力を遺憾なく発揮しており、特に7月の成績は.311/.433/.612と絶好調。ここまで三塁打も5本打っておりスピードのツールも良いです。
では、何故この順位なのか? 理由は守備力。チームメイトのNashと比較されるくらい守備面が絶望的なのです。打てればメジャーでもDHのレギュラーが獲得できそうですか、打てなければ即フェードアウトでしょう。
今年で24歳。そろそろAAに上げて彼を試してみてもいい頃です。

46.Travis Ballew(RHP,A+,5/1/91)

12年23巡目指名のドクターK。90マイル中盤の速球とスライダーが武器で将来のクローザー候補。
現在の奪三振率は14.21! ここまで37試合登板して三振を奪ってない試合はわずか5! 与四球率も3.1と悪くありません。
ですがERAは4.97。先月15日の登板の0.1回6失点から分かるように一度打たれ出すと修正が利かなくなるタイプです。
しかしBABIPが.385,LOB%55.6%,FIP2.75と不運に見舞われている面が大きいのでこれから成績が改善してゆくでしょう。

45.Tanner Bushue(RHP,A-,6/20/91)

暗黒の09年ドラフト2位指名。速球の最速は93マイルで制球力と切れの良いカーブが売り。
今季ここまで33IPを投げERA2.94,K27,BB6とまずまずの成績ですがBABIP.225と幸運が作用しています。フライボール率も高くハイリスクな投手になっていることが不安です。将来の役割は良くてローテの谷間かリリーフエースでしょうか。

44.Chris Lee(LHP,R,8/17/92)

11年4巡目指名。最速94マイルの速球とキレの良いスライダーが売りの投手で今季ここまで29IPでERA3.10,K37,6BBと前年まで通算K/9が6.8だった制球力が劇的に改善しています。
現在スターターのプロスペクトが充実しているので左のリリーフエースとして育ってほしいところですが今季は対左投手のERAが5.40と芳しくありません。左投手に対して武器を開発してほしいところです。

43.Mike Hauschild(RHP,A+,1/22/90)

12年ドラフト33巡目指名。典型的グラウンドボールピッチャーで今季クラスAで80イニング以上連続被本塁打なしという離れ業を演じました。
速球の最速は90マイル前半ですがチェンジアップ、アメリカ人投手には珍しいフォークボールを自在に操り打者を打ち取る投球スタイルです。
将来は右のリリーフエースとしてチームを支えてほしいです。

42.Brett Phillips(CF,R,5/30/94)

12年6巡目指名。BAでアストロズ傘下のベストランナーに選出されるレベルの足の速さ、最速96マイルを誇る強肩、脚を生かした守備力とまだ19歳ですが走塁守備のレベルがかなり高いです。
しかし打撃面は未発達。選球眼以外のツールを伸ばすにはまだ時間が掛かりそうで遅咲きのメジャーデビューになるだろうとの予想が強いです。
将来的に第4の外野手に成長することが予想されていますが順調に成長すればMichael Bournのような選手に成長する可能性もありますよ。

41.Andrew Aplin(CF,A+,3/21/91)

12年ドラフト5位指名。攻守にソツがない印象を受ける選手。
今季ここまで.279/.376/.427(419AB)でBB/Kが68/51と選球眼が素晴らしく守備も6捕殺、ノーエラーと肩の強さ、守備の堅さをアピールできています。
BAではアストロズ傘下選手でMLB昇格が最も早い選手の一人(もう一人はNolan Fontana)と予想されており選手としての完成度が高いです。しかし打撃面で迫力不足のためMLBでは第4の外野手に留まる可能性も。


今日は以上です。気が向いたら後日書きます。この記事のに対するfavとRTの合計が10を超えたら今日の夜にまた書きたいと思います(??)。 See you next time!!(これを言いたかった)
  1. 2013/08/02(金) 01:22:18|
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ここまでを振り返ります

先生、おはようございます! 早速ですが前半戦を振り返ってみましょう。
現在33勝61敗。シーズン56勝106敗ペースです。
…あれ? 意外と強い… 110~115は敗戦すると思っていたのに…
4月、完全試合されかけたのに、あんなに三振してたのに、あんなに先発がボロボロだったのに…。
まさに「どれだけ弱いチームでも50は勝つ」理論ですね!
その中で最も頑張ってくれたと思う選手は『オールスター捕手』のJason Castro!
シーズン序盤から3番を任され私は複雑な思いで彼を見ていたのですが良い意味で予想を大きく裏切ってくれました。現在fWARが2.3とAL2位であのMatt Wieters、Carlos Santanaより上なのです! まだ捕球面など守備に不安がありますが現在.269/.331/.475 とここまで打ってくれればそれもかすり傷程度にしか感じません。
『強いチームには良い捕手が存在する』。Castroにはもっと『良い捕手』に成長してもらってアストロズ復活の1ピースとしてこれからもチームを引っ張って行ってほしいですね。あとAltuve! 4年$12.5の契約延長ありがとう! とっても安い! でももうちょっと守備と出塁面で頑張ってください!

さて7月といえばトレードの時期ですが、アストロズで話題になっている選手はBud Norris。現在114投球回で6勝8敗、ERA3.63、奪三振率も8.8から6.4と市場に名前が挙がる選手にしては平凡な数字ですが昨年と比較してBB/9が3.5→2.8、HR/9が1.2→0.6と力任せの投球が減り、今季19先発中7イニング以上投げた試合が8試合と既に昨年(29先発)を上回っています。数字以上に安定感のある投球が目についたのか、パイレーツ、オリオールズ、ジャイアンツが彼の獲得に興味を示しました。しかしパイレーツにとってNorrisはそこまで獲得したい投手ではない、オリオールズは先日Scott Feldman(前カブス)を獲得したので現実的にトレードが成立しそうなチームは現状M.Bumgarner(,Gaudin)以外安定したスターターがいないジャイアンツに絞られました。
現在アストロズに足りないスタッフはLHP。私の希望はA+所属の左投手Ty Blach(22)ですが現在の彼の成績は10勝3敗、IP95.2、K/BBが91/9というとんでもない成績になっているので(私5月下旬に見た時はこんな数字じゃなかったのに…)おそらく無理かな…。Edwin Escobar(21)も欲しい選手です。A+で IP74.2、K/BBが92/17という好投手で奪三振力が高いです。こちらも「獲得できればいいな」という選手ですが…。
LHP以外の補強ポイントはOFだと私は思っているのでもしLHPが獲得できない場合はA+のRF・Mac Williamson(23)を獲得してほしいです。現在 .270/.356/.478と長打力が魅力で三振が多いですが6月が.320/.421/.588、7月現在.305/.382/.610 と覚醒の予感がします。是非ルーノーGMには彼ら3人の内の1人をお願いしたいですね。

今回はここまでにしておきます。これ以上書くともし何かあった時に大変ですから。
  1. 2013/07/18(木) 13:05:15|
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